らーめんコンサルタントの「今、本を書いてます。その中から」

 らーめん専門コンサルタントという肩書で、らーめん屋さんにこだわったコンサルタントをやっていますが、実際はその他の業種の方からのご相談も多く、先日は宅配給食の会社からのご依頼をうけました。私はコンサルタントと言っても、大手の会社さんの様なマーケティングを中心には考えていなくて、特にこだわってやっている事があります。

これはすべての商いに通じると思うのですが、物を作ったり売ったりする前に、人を作らないと絶対だめだという事です。私はコンサルタントに入る前に必ず「もの作りは人作り」という言葉を伝えます。いくら美味いものを作っても、大手のコンサルタントさんが横文字並べまくって、商圏的にはとても良い場所で、売れ筋とやらの商品を並べても、だめな店はだめです。私は生意気かもしれませんが、お仕事に入る前に、そこの社長さん、もしくはオーナーさんに、たとえ「私は現場に出ませんから」と言われても必ずお会いします。なぜなら、その店は、社長さんやオーナーさんの人柄と全く同じ店になるからです。

商売も会社経営も同じですが、繁盛店や優良企業という言い方をしますが、私は常に「お客様の期待に応えている」「お客様の期待を裏切っている」「お客様の期待をはるかに超えている」というふうに評価するようにしてます。ですから、儲かっている、儲かっていないという言い方ではなく、お客様が喜んでくださっているお店や、会社はおのずと繁盛、繁栄してると言えるのです。社長さん、オーナーさんの人柄が、親切で、素直で人の喜ぶ事を自分の喜びと思える人でないと、絶対に繁盛店にはなりません。これは原理原則であり、アメリカの長年のベストセラー、ナポレオン・ヒルの成功哲学の一番大切な所なのです。哲学ですから、要約すると、成功とは何ぞやという問いに「成功とはより多くの人の幸福、喜びの為にどれだけ沢山貢献できたかである」となる訳です。

業者さんや、自分のスタッフ達に、親切でない人が「お客様第一主義」をかかげても絶対に出来ません。それはその人の人生が自分中心だからです。

私は今まで何人もの素晴らしい腕を持った料理人達が、この世界から落ちこぼれていくのを見ました。一流ホテルの総料理長まで務めた素晴らしい人がどんどん抜かれていく様を知っています。料理は技術ではなく、人からであるという事の表れだと思います。一番大切なのは「何が売れるか」「何が儲かるか」ではなく「お客様にいかに喜んでいただけるか」「いかに満足して幸せな気持ちになっていただけるか」を基準にお店をやらないといけないという事です。そしてその気持ちの使い方が、心の習慣になれば常に繁盛、繁栄の法則がついてまわります。「らーめん作りは、人作り」なのです。