らーめん専門コンサルタントの(最近あった話)その2

 私達らーめん専門コンサルタントのお仕事の中で、スタッフの、お客様に対する接客のご指導をさせていただく事ももちろんある。最近私が体験した事で、私達がクライアント様より大切なお金をいただいてご指導させていただいている、接客マニュアルなるものは、本当にお客様に満足いただける本物の接客をプレゼン出来ているのだろうか?と疑問に思う出来事があった。

 あるアミューズメントパークへ行った時の事だ。民営化ではあるが、田舎にあるので、街中を挙げて応援しているような、人情味溢れるアミューズメントパークだ。パークの中には、いくつかのアトラクションやゲームコーナー、お土産や軽食のコーナーなどがある。入口で入場券を買って入るのだが、そこに立て看板があった。そこには「本日は、養護施設〇〇園の皆様が職場体験をしています。来園の皆様にはご協力をお願い致します」と書いてあった。入場券売り場で私が「大人3枚お願いします」とお金を出すと、胸に研修中とつけた女の子が、にっこり笑って「大人3人ですね、有難う御座います」と、丁寧にチケットとお釣りをくれた。隣におばちゃんが付いて見守っているのだが、私には、何一つ不自由は感じなかった。それどころか、あのての所は椅子に座ったままが殆どにも関わらす、わざわざ立ち上がってピカピカの一年生のようなしっかりとしたお辞儀と、何ともチャーミングな笑顔で、何だかとても来てよかったなぁ。良い休日になるなーと嬉しくなってきた。〇〇園の皆さんは年齢もバラバラで、その人の能力にあった仕事をしていた。焼きそばや、たこ焼きを売る人、飲み物を売る人、アトラクションの手伝いをする人、それぞれだった。私はその中のショップで、水晶のオブジェを3つ買った。レジへ持って行くと30才位の女の人が対応してくれた。足にかなりの障害があったが、しっかりと立って丁寧な接客をしてくれた。そしてオブジェを一つずつビニールのプチプチで包んでから、包装紙で包んでくれた。その光景を見ていると、額にうっすら汗を浮かべながら、「どうぞ、壊れませんように」という気持ちが伝わってくるようだった。そして最後に、「大変お待たせいたしました」と、両手で渡してくれた。とても気持ちの良い接客である。

はっきり言っておくが、私は憐みの目で見ているのではない。私の回りにも何人かの障害を持ている子供がいるが、親の考え方一つでその子の人生は大きく変わると思う。それを一つの個性と捉え、その子の能力の範囲で、出来るだけチャレンジさせてやるのか、それとも、この子には障害があるからと、家の中に閉じ込めてしまうのか。

私は常々、講演の中で人に話す時、この世に生を受けたすべて人間は、誰か何かの役に立つ為に生まれて来る。それを間違った生き方をしないで欲しい。と伝えている。〇〇園の皆は本当に元気と笑顔をくれた。それと何より、お客様を満足させるのは、ちょっとした手先の接客技術っではなく「本気の一生懸命」だと心の底から思わせてくれた。本当に素晴らしい体験をした。